こんばんわ。近頃冗談抜きで視力がヤバい識月でございます。
クラス替え、私的には八十点
あ、一句出来ちゃいました(笑)
八十点って結構いい点数ですよ。というか点数つけるなよって話ですよね。
心機一転、頑張ります!
それでは昨日だか一昨日に浮かんだ、創作の微妙に連載してる奴の新手のネタです。
茜色の空。私も町も朱に染まる。ずっとずっと、この景色を見てた。
だって、この時間が好きだったから。
橙色迷宮
「花明君」
「何スか学級委員長サン」
「相談が、」
言葉が途中で途切れたのは、後ろから声がかけられたからで、気に喰わないから殴った、とかじゃない。決して。ホントに。
「田村さん」
「睦流君・・・」
途中で遮られ、ムッとしたのを隠すように眼鏡をかけ直した。そんな仕草に目も止めず、睦流は手元のノートの山を整えた。
「ノート集めといたから、どうぞ」
「・・・ありがとう」
それを受け取り、また口を開いたがその態勢で話すのがきつかったのか一旦机に置き、再び此方を向いた。どうせなら一旦置かずにそのまま何処か行っちまえば良いのに。世の中そんなに甘くないってか。
「君に頼みがある」
「ハァ・・・って、え?何?」
花明は耳を疑うようなセリフに目を点にした。不良に片足突っ込んでる奴なんかに、完全無欠で自分の思い通りにいかない者はとことんこらしめる超自己中なコイツが、頼み事をするなんて。明日辺り天変地異が起こるんじゃねぇ?
眉を寄せ考えて込んでいる、そんな仕草に睦流は花明にバレないようそっと笑った。結構な事を考えているのだろう、たまに顔色が青くなったり、僅かに口角を上げたりしている。声をたてないよう堪えながら、じっと観察を続ける。
「で、だ。私が頼みたいのは七不思議の事なんだ」
「七不思議・・・?」
妄想の海から帰り、いぶかしげに首を傾げる花明に田村は、またもや眼鏡をかけ直した。今度はどこか、誇らしげに。
「その中の一つが、本当に起こるらしいんだ」
「・・・・・・本当に、って・・・?」
恐る恐る聞き返したのは花明の向かいの席に座っていた桂介だ。
それどころじゃないらしく、花明と睦流の二人は無表情で固まっている。
「放課後四時、三年四組の教室に長髪の女が現れるらしい。成仏させてくれないか」
「ちょっと待った。何で俺に言う!?俺鈍感だから見えないしそんなすげぇ事出来ねぇから!!」
「君なら平気だろう。それとも・・・怖いのかい?非現実的な物が」
「んなわけねぇ。やってやる。成せば成るんだよやればできる、俺なら出来る・・・・・・」
半自己暗示をかけつつも、一応承諾した事だし、と田村はそそくさ・・・ではなくて颯爽と立ち去った。桂介と睦流は困ったように顔を見合わせた。
―――――流れ的に、俺らも巻き添えを喰らうな、と。
「放課後、残れよ二人とも」
意地悪く笑う、その顔に、二人は渋々頷いた。
潮見さんの漫画にゆららの月というのとらせつの花というのがあるんですが・・・面白いですよって何宣伝してんだろう。
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