頭痛くて勉強できなかったので、小説うちました~。晴れるとともに、怠さがなくなったので、これから勉強しようと思います。
それでは、十六話。
謎は謎を呼ぶ―――――――――
そう言ったのは何処の誰だっただろう。正しく、今そんな状態なんだけど。
風呂へ入ればサッパリする――――――――
これは誰でもお馴染み、な感じだけど、いまの俺はちっともサッパリしていないどこ
ろか、余計悶々としている気がする。
・・・それとこれとは関係ないのか。
Ma cherie 第十六話
考えた結果、俺にはわからない、という事がわかった。全然進展してないが、まぁいいだろう。これ以上考えると逆上せそうだし。
風呂を出ても、未だ総悟は寝ていた。一度起きたのか、布団からソファへ移動して
いたが。
前にも、ソファで寝る、とか言ってたし寝心地がいい・・・のか?俺はあんまり好きじゃねぇけど。
とりあえず、一服するか。と台所からビールと煙草を持って戻り、ソファに座ろうとすると、バチッ、と総悟が目を開けた。
「・・・っ!」
普通に怖かった。人形が動く・・・とかそれぐらいに。
――――――窓から射し込む夕陽に反射して、赤みを帯びた金色に、瞳が輝いていた。
心の底まで見透かしそうな目で、鳥肌がたった。
綺麗だ、とも思ったが。
「何に怯えてるんで?」
自分の顔を見て固まった俺を訝しげに見上げてくるその目も、未だに硝子玉のように爛々と煌めいている。
なんか、宝物を見つけたような変な気分だ。
餓鬼の頃、沢山の石の中から硝子玉を見つけた事がある。その時の気持ちと、全く一緒なのだ。
―――何故だろう?
「土方さん?」
ビールと煙草をテーブルの上に置き、総悟の顔を覗きこんだ。
なんで、こんなに綺麗なんだろう。そこいらの宝石なんかより、すごく魅入られる。
「・・土方さーん?」
どうしたんだろ?いきなり固まって、じーっと此方を睨んできて。挙句の果て、頬を両手で包んで、至近距離で見つめてくるし。
俺、なんかした?
さっき、一回目が覚めて、土方さんが風呂入ってる事に気付いて、次入ろう。とか思ってたらまた寝ちゃって。寝てただけで何一つしてないと思うんだけど?土方さんよ。
・・・もしかしてさっきの話の続き、だろうか?
土方さんは何だかんだ言っても執念深い、っつーか根に持つタイプっつーか。俺的に話は終わってんのになァ。
「・・・総悟」
「へい?」
「お前の目の色って、地だよな?」
「ハァ?・・・まぁ」
漸く口を開いた、と思ったら、文脈のない事言いだすし。
「そうか・・・」
なんか少しスッキリした顔をしているから腹がたつ。此方はなぁんにもわかんねぇってのに。
「そうか、じゃねぇよ!此方は何もわかんねぇってんでィ!」
「・・・っ!」
腹立ち紛れに口付け、首の後ろに腕を回した。そして、わざと後ろに倒れた。スプリングが、かなり弾む。
やっぱ、土方さんが言う通り、キス魔なのだろうか。
すぐちゅーってしたくなるし。特に土方さん見てると。
おかしいのかなァ、俺は。
考え事をしてたら腕の力が弱まってたらしい。土方さんは俺の顔の横に手をついて顔を離した。
「総・・・っ!」
「トシ~、遊びに・・・」
顔を横にむけると、土方さんの腕のむこうに目を見開き佇、近藤さんの姿が―――――。
「こっ・・近藤さんっ・・」
「トシ・・お前・・・邪魔したな・・・」
何か勘違いしたらしく、トボトボと帰って行った。
まぁ、普通は勘違いするか。こんな体勢だし。
「・・・どうしよ・・」
「とりあえず、どきなせぇよ」
勘違いされたのも、それが原因なんだし。ってまぁ今更だけど。
「・・・あれ、絶対勘違いしたよな?」
「ええ。アンタが上だと思っ・・・」
がん、と思いっきり殴られた。ぐわんぐわん、と脳みそが揺れてる感じがする。
「全部てめぇが悪いんだ!責任とれ!」
「じゃあ、既成事実作りやしょう」
また、がんっと殴られた。しかも、さっきと同じところを。禿げたらどうすんだよ。責
任とれねぇくせに。痛さで涙も出てきやがった。
「馬鹿になったらどいすんで・・?この馬鹿っ!」
「てめぇが変な事ばっか言うからだろ!」
・・・思った事を言っただけなんだけどな。
PR