大奥みたら、あ~ゆ~の描きたくなりました。因みに、時代的な話ですよ。あんなドロドロしたのはやですよ(笑)面白いけど。
あ、そういえば、昨日はオレンジレンジのアルバムの発売日でした。聞きたいなぁ。
で、キリバンです。
とりあえず・・・最初は・・・50で。ほぼ自己満足でやってるのでハードルは低いです。その次があったら・・・77。
ちなみに踏んだ方は報告してください。アンド、リクエストしてくださると嬉しいです。アレ?日本語おかしい。まぁ、いいや。BLでもOKですよ。でもBLはBLでも、土沖か沖土にしてください。
じゃなくて、できればノーマルで!!!
って話それましたね。
手を伸ばせば届きそう。
天と地を紡ぐ
澄んだ空、辺りの町を見渡せる程高い所にある草原。その下で、澄んだ声が頼りなさ気な、しかしそれでいて力強い旋律を紡いでいる。
「・・・また、此処にいたんですか」
その低い声に反応し、歌が止んだ。歌っていた少女は背後を振り返り、眩しそうに目を細めた。・・・ちょうど、逆光なのだ。
「・・・また、迎えに来てくれたの?」
青年はその問い掛けを黙殺し、少女が眩しくないように、と思ったか隣に移動した。
「貴女は財閥の後継ぎなのですから、フラフラ散歩へと出ていかないでください」
その台詞に、少女は悲しそうに空を仰ぐのを止め、俯いた。
「・・・そんなの、詰まらないじゃない」
青年は、少女の表情を伺おうとしたが、当たり前のように上からは後頭部しか見えない。青年は渋々しゃがみこみ、顔を覗き込んだ。
「・・・しゃがんだら、スーツに皺ついちゃうよ?弘太郎」
そう言い、口角を上げ微笑んだが、弘太郎、と呼ばれた青年は感情表現が乏しいのか如何かはわからないが、表情を全く変えなかった。
「俺は・・・貴女のやりたい事を応援しますよ。」
少女は驚き、目を見開いたが「ありがとう」と嬉しそうに小さく呟いた。
「・・・私ね、歌を歌う仕事をしていきたいんだ」
彼女はまた、空を見上げた。まるで、そこに理想の未来があるかのように。
その横顔を見つめてから弘太郎フッ、と小さく笑った。
「知ってますよ。そんな事ぐらい。物心ついた時からそうだったでしょう」
「・・・うん。あの頃は、本気でなれると信じていたし、弘太郎も敬語じゃなかったし…幸せだったなぁ」
「・・・・・・」
弘太郎は少しの間瞳を伏せ、改まって告げた。
「桜花。もうすぐ俺はこの家を出ます。」
「な・・・何言ってんの!?」
桜花は体ごと弘太郎のほうへ向け、叫んだ。弘太郎は苦笑し、腰を地につけた。
「もう旦那様には話をつけてます。どこか・・・大企業の社長にでもなって迎えに来ますよ」
「え・・・・・・?」
・・・いくら頭の悪い私にでも、意味はわかった。だけれど、思い上がってるだけかもしれない。きっと、いや多分。
でも、確かめてみたい。勘違いか否か。
「それって・・・・・・」
「幼稚園へ通っていた頃、約束してくれましたよね。俺のお嫁さんになってくれる、と。」
まだ覚えていてくれたんだ・・・、と思うと同時に、その頃から両思いだったのか、なんか勿体ない事したな、と思ってしまい、恥ずかしさと嬉しさで頬を染めた。
「いつ・・・出るの?」
照れたのを誤魔化すように訊ねた。
「桜花にも言えた事ですし・・・明日、明後日には」
「そんな・・・・・・っ!」
抗議しようとした桜花の声を遮って、弘太郎は続けた。
「だから、最後に歌声を聞かせてください、桜花」
「うん・・!」
目元の涙を指の背でぬぐい微笑む姿に堪らなくなり、弘太郎は桜花を抱きしめ、口付けた。
二人が一緒になれるのは、まだ先のことだけれど、
心は、いつも傍に。
最後までお読みいただき、真に有難うございます。
これが昨日消えたいわくつきのものです。
その所為で二度も砂はける程の甘甘になられました。
下書きは甘い、ぐらいなんですが、ここにあげるとレベルUPするんですよね。