「オイ神楽、クリスマスツリーに酢昆布は飾らねぇぞ。」
「そうゆう銀ちゃんだって!そのアメ、クリスマスツリーの飾りアル。舐めても味のあの字もしないネ」
「味がない?んな訳ないだろー。厳しい現実の味がしてっぞ」
・・・本当にこの二人に任せてもいいのだろうか。新八はクリスマスツリーを眺めため息をついた。
話を遡る事一時間前。
新八が銀時に姉である妙からの伝言を伝えたのだ。
「クリスマスパーティー?」
突然の話に銀時は素っ頓狂な声を上げた。
「姉上の店でやるんです。銀さんもどうですか?」
「どーせ金とるんだろ?」
此処に金がねぇ、って事はアイツも知ってるだろうに、嫌味なのか、どうなのか。
「それが・・・」
新八の告げた言葉に、銀時は顔色を変え、叫んだ。
「神楽!飯食いに行くぞ!仕事っぷり次第で食い放題だってよ」
「マジでか!?私なんでもするヨ!」
と急いで支度し、やって来ましたスナック・すまいる。
そこで言い付けられたのは高さ2m半はありそうなクリスマスツリーの飾り付け。
そして、なんやかんやでいまに至っているわけだが・・・
「大丈夫かしら?新ちゃん」
「全然・・・」
二人が心配するのも仕方がない。いまや、クリスマスツリーはとても個性的に仕上がっている。まぁ、頑張っているのはわかるのだが・・・。
「これじゃあ唐揚げの油さえ飲めないわねぇ」
「えっ!?ちょっ、何ソレ。こんな頑張ってんのに油さえ飲めないなんてありえねーだろ。」
「アネゴ、私せめて残飯処理ぐらいはしたいネ」
「それも危ういぐらい、やばいわ。このままじゃ」
どうなる、万事屋!?