管理人・白野 識月<シラノ シキ>の暴走度90%の日記です。 お越しのさい、コメントしてくださると嬉しいです。
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こんばんわ~。久々に回転寿司、食べに行きました。約十皿・・・。いつもは八皿なんですけど・・・食べ過ぎました。
それと、まりおもやりました。でぃーえすの。どーしても最終ボスのいっぽ手前からすすめない。
それでは、とうとう最終話です。
多分、裏で続きますが。













始発駅から見ると終着駅は果てしなく遠く見えるけれど、走り終えて振り返ってみると呆気なくて。進むべき道に視線を戻すとまた新たに道ができている。 




終着駅までは果てしなく遠く、そこから先の道程も同じぐらい長い。 




それでも、二人一緒に行けるのなら。 









Ma cherie 最終話 









嫌いでも、いい。 

素直な気持ちを俺に、瞳と瞳を合わせて言ってさえくれれば。嫌いでも。
―――――しょうじき、怖い。嫌いでもいいけど、やっぱ好きでいて欲しい。不安で不安で堪らない。そりゃ、いつも急かすように訊ねてたけど、絶対真面目に返答しないってわかってたからってのもあるし、土方さんは嫌いなヤツにキスなんてさせねぇって自信があったし。 


でも、いまは。 

“愛に理論なんて無意味” 

なんだと思う。 

土方さんは優しいから、あからさまに拒絶なんて出来なかったのかもしれない。と、心を黒い霧が覆う。 


―――――――なんて、女々しいことを思うようになるとは夢にも思わなかった。 

「総悟、まだか?」 

「あっ・・へい!」 

今から緊張したって意味がない。早まる鼓動を落ち着けて、カップにゆっくりと紅茶を注いだ。 

「どーぞ」 

「ありがとな」 

それから、また帰ってきた直後と同じように沈黙が続いた。今更緊張したって意味ないのに。成績表もらうときと同じようにどきどきしてる。成績はもうついてるのに、的な。 

先に口を開いたのは土方さんだ。 

「お前は、俺の何処が好きなんだよ」 

「そこ、拘りやすねィ」 

前も聞かれたような気がする台詞に、苦笑しつつも真面目に考える。 

「まぁな」 

確かに、その気持ちはわかる。上辺しか見ないやつなんかと付き合いたくはないし、土方さんは誰よりもその思いが強そうだし。 

でも俺は、アンタの心、奥深くまでわかってる自信だけはある。それを口にするのはひどく恥ずかしいけど。 

「・・純粋で可愛いとか」 

「かわいい?」 


「そ。あと真っすぐなとこ・・・」 

言ってて本当に恥ずかしくなってきて、顔を背けた。 

「・・・俺は、素直なのが羨ましい」 

「え?」 

また目線をあわせると、土方さんは少し照れていた。照れるとぶっきらぼうな物言いになるのも、土方さんの癖だ。 

「俺は、お前みたいに自分に正直になれねぇから」 

でもそれぐらいの素直さがちょうどいいと思う。俺みたいなのはただの我儘だし。 

また視線を外すと目にうつったのは寄り添うように置いてある枕。・・・なんか新婚夫婦の布団みたいで可笑しい。思わずクスッと笑ってしまった、その直後。 

「――――好きだ」 

迷いなく土方さんは告げた。 

「えっ?」 

「・・・もう二度と言わねぇからな」 

「マジ?」 

好き――――――その言葉は、俺が今一番聞きたかった言葉だ。 

実際聞いてみるとものっそい現実味がなかったけど。 

余程おかしな顔をしてたらしく、土方さんは目を細めフッとニヒルに笑った。素でこう笑って、それが似合ってるなんて土方さんぐらいしかいなさそうだ。 

「これから死ぬまで、俺だけを撮れよ」 

「じゃあ、アンタの笑顔も全部、死んでも俺のものでさァ」 

「笑顔、ってなんだよ」 

「あ、近藤さんは別でいいですぜィ。それと、人はアンタ以外撮んないけど、犬とか
猫とかは撮りやすんで」 

「ハァ?他のもん撮んのかよ」 

心の底から嫌そうな声を上げる土方に、揶揄うように問いかけた。 

「犬猫にも嫉妬するんで?急に積極的になりやしたねィ」 

「なっ・・・!そんなんじゃねぇよ」 

「へいへい」 

サーッと目元を朱に染めた土方さんに、終わりで始まりの口付けを。



零れ出 

恋ほし心 

掬い上げ 


そつと君を 

濡らすもよしかな

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