こんんばんわ!昨日は寝ちゃいました。眠かったんですもの!
というか、明日バレンタイン?
やばいです!はよかかなきゃです。
では連載。
“予感”というものは当たる確率がかなり低い。ない、に等しいぐらい。
それこそ、才能がある人や専門的な人は別だが。
それでも、“嫌”な“予感”というものはよく当たる。誰だって。
――――これが嫌な予感かどうか、なんてのはわからないけれど。
でも、当たろうが当たるまいが、どうでもいい。
外れても、当たっても、未来へむかっていくのだから
Ma cherie 第十五話
「どう?ちゃんと答えやしたよ」
「・・・」
ああ、わかってる。
胸がスゥッ・・・とした気がする。
だがそれでも、未だ僅かに胸にわだかまりが残る。
なんなんだろう。
「初恋、っていつのコトだよ」
「餓鬼ン頃」
「・・・それぐらい、わかる!」
なめてんのか!と言いそうになったが、それより前に沖田が口を開いた。
「なんで?中学生の頃のことかもしりやせんよ?」
「でも、おまえ昔、って・・・」
だからてっきり、小学生低学年ぐらいのときの事か、と思っていたのだ。
「まぁ、正解なんですがね」
「じゃあ、つっかかるなよ」
「いや、なんとなく気になったもんで」
「あ、そ。で?どこでの話だよ」
「・・・」
すると沖田は何かを誤魔化すように唇を押しつけた。
――――――言いたく、ないのだろうか?
総悟が、秘密にしときたい事・・・?
アイツにもそういうのが、あるのか?
「眠いんで寝やすね?昨日荷造りであんま寝れなかったんでさァ・・・」
本当に眠そうに欠伸をし、隣室へとむかう沖田の肩をつかんだ。
「・・・なんざんしょ?」
茶化す沖田を睨む。大概はこれで脅せるのだが、沖田にだけは通じない。逆にからかわれる。
「・・・ちゃんと聞かせろよ。行くな」
「・・・女引き留めてるみてぇ」
クスッ、と沖田は笑ったが、土方は表情一つ崩さない。それどころかますます仏頂面になっている。
―――――――そんな顔されても、答える気はないのだが。
「総悟」
「なに?」
「言え」
「言わない」
「言え」
「言わない」
「言え」
「言わない」
「おめー、同じ台詞ばっか言ってんじゃねぇよ。読み辛ぇだろーが」
「そっちこそ。その台詞、バットでそのまま打ち返しまさァ」
土方さんは気付いてないのだろうか。
このまま言い合っても不毛だ、と。
ていうか俺は眠いから寝たいっつってんのに。
「なんで言わねぇ、いや言えねぇんだ?」
・・・そんなコトきかれても。
なんとなく、ってのもあるし。
1%ぐらいはあんたの為、ってのもあるし。
「眠いから、ですぜ」
「じゃあ起きたら言うんだな?」
「言わない」
真直ぐ見据えてくる土方に、有りったけの気持ちを込めて睨み返した。
「・・・あのなァ、微妙なトコまで教えといてあとは秘密、って結構キツイんだぞ?」
「・・まぁ、それはわざとでさァ」
「・・だろうな」
諦めたのか、土方は沖田の肩から手を離した。
「・・もういい。寝ろ」
「へ~い」
沖田は五秒も経たないうちに眠りについた。
・・余程、眠かったんだな。
少し悪いことをした・・のか?
それにしても、いつの事なのだろうか。“恋”ってものは、相手の見た目だけにひかれる場合もあるが、総悟の話しでは会話をした・・か、俺の知人から何かをきいていたか、とにかく俺の“内面”を知っていたようだ。
「謎って増えるもんだよなァ・・・」
とりあえずサッパリしようと、土方は風呂へ向かった。
おわるかな?