管理人・白野 識月<シラノ シキ>の暴走度90%の日記です。 お越しのさい、コメントしてくださると嬉しいです。
| Admin | Write | Comment |
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
[07/12 愛里]
[06/30 愛里]
[06/29 愛里]
[08/07 kazu]
[07/09 和葉]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
白野 識月
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

昨日、小説アップしようとしたら、管理画面が開けなくて驚いた識月です。
泣くかと思った。折角小説数も増えてきたのに・・・!的な感じでして。ま、本当に泣くかは別として。

昨日は近藤さんの命日でした。多分。だから小説アップしようとしたのに・・・。


とりあえず前半だけを。
後で後半もくっつけます。












「土方さん、土方さん」 

「なんだよ」 

雹の降る中、涼しげな顔でくるくる舞い踊っている総悟が、元は雹だった水を滴らせながら呟いた。風邪ひきやすいんだから気を付けろ、と何度言っても聞きやしない。唯一、このクソガキを黙らせることができるあの人は、今は遠い土地で会議をしている。 

水の世界、舞っている姿は真冬の雪よりも遥かに儚い。 










背水ノ陣 










縁側でちびちび酒を飲み始めると、舞姫が舞うことを止めた。折角酒の肴にしていたのに。上がってくるのか、手拭いを投げつけると、頭にそれをかけそのまま空を見上げた。それじゃ意味ねぇだろ、手拭いの。また引き出しから出してこなければならない。 

「近藤さん大丈夫ですかねィ」 

「―――――頭沸いたか?季節外れのこの天気で」 

幾分重みのある口調に、なんて答えようか迷った。あぐねた挙句、冗談を返した。それ以外、なんて言えばいいのだろう。もし近藤さんに何かあったとしても、俺らは此処にいて、何もできない。それぐらい総悟にもわかっているだろう。それでも尋ねたくなったのは、天気の所為か、気紛れか。それとも・・・? 

「今日、近藤さんが死んだ日なんだって。シツジで」 

「史実な。・・・そうか」 

だからか。朝から物静かで何処か沈んでいる風に見えたのか。悪戯も何もしないで、万が一の場合、一番に連絡が来る俺の側に居て。さっきの舞は無事を祈るものだったのだろうか。 

「あの人ァ、そう簡単にやられねぇよ」 

気休にもならないかもしれない。けどそう言わずにはいられなかった。会話が行きどまる。空気が重く柵のようになる。そうなるのが、苦手だった。だから早くいつも通り馬鹿な会話して、って風に戻りたい。それにはコイツを戻さねば。 

儚い存在なんかじゃなくて、俺らの“沖田総悟”を。 

「でさァね。・・・今日のアンタ可笑しい。優しい」 

「お前が可笑しいんだろ」 

青い背景に縁取りがぼやけ、今にも壊れそうに見える。表情も、らしくなく不安そうで、なんか、腹が立つ。 

「こんな天気だからかねィ・・・しょうがねぇなァ」 

「・・・あのな、」 

副長~!と弾んだ声がきこえた。この声の主は山崎だな、と視線をやると丁度山崎が派手に転んだ。

PR
この記事にコメントする
+Name+
+Title+
+Mail+
+URL+
+Comment+
+Pass+
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする
≪ Back  │HOME│  Next ≫

[155] [154] [153] [152] [151] [150] [149] [148] [147] [146] [145]

Copyright c kagerou。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By Mako's / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]