管理人・白野 識月<シラノ シキ>の暴走度90%の日記です。 お越しのさい、コメントしてくださると嬉しいです。
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やりたいことやらなきゃいけないことばっかりで!!頭がぱーんってなりそうです!
冬の登下校土沖おいしいです。
今日はにくまんにする?ってコンビニよって、にくまん半分こしてほしいです。
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今更ながらシェアハウス見ています。 桜井さんの「本気出すからな。ふたりきりでいちゃいちゃしよう」ってせりふに萌えました。まだ途中までしか見れてないけどいい銀←土←沖←銀ですよね。 あと今週日曜に近藤さんの146回忌あるらしいので、一人で行こうかなともくろんでます。 ゼミの発表も終わったし!





祝・二週年。





というわけできりがいいので閉鎖しようかなと考えています。
最近忙しくてろくすぽ更新出来ていませんので。
まだ、時間ができるまでこのまま、というかチロチロ更新するかもですが。




それではもしかしたら最後かもしれない。百人一首です。













“戦うことはそんなに大切か? 人殺しに過ぎない。それは間違いだ。”





贖罪の灯





黴臭い家屋、足元の死体。剣先から滴る血の生む水音。
感覚を研ぎ澄ませても人の気配を感じない。後少ししたら土方さんが様子見に来るだろう。毎度の事ながら、副長直々に何ともない俺の様子を見に来るなんておかしい。

背後をとられても声をかけられても動じないのは、背後のモノが幻影に過ぎないことを知っているからだ。

俺の存在意義を否定するのは。

「黙ってな、ガキが」

自分自身。

『あの人の為。大義名分はそれで十分だろうけど、良心の呵責に堪えられるのか? 心は表には出ずとも体には顕著に現れる。お前の知らぬ内に。』

お喋りな奴。
その言葉は自分にはねかえってくると思うと遣りきれない。
正論をもっともらしく語る、俺であり俺ではないもの。
足元の死体は青白い肌をしているが正面の少年も同じように。ビスクで出来た人形のような肌だ。陶磁、とかいうような。

「あの人が俺の存在意義だから、あの人の為ならなんでもする。良心なんか疾うに捨てた。朽ちるなら朽ちればいい。俺は死ぬ時まであの人の側に居られればいい」

そう、それが本望。
深くは望まない。
だが、言い切ってから何とも言えない靄が胸を包んだ。
俺より機敏に気付いた人形が、一歩間合いを詰める。
刀を伝う他人の血は乾き始めたようだ。静寂が黴臭さを強める。

『お前はそれでいいと本気で思っているのか。・・・土方は』

「・・・土方さん、ね。お前はどう思う」

『・・・さぁ。』

誰よりも俺を熟知した人形にさえあの異端者の存在は異端でしかないらしい。なんという感情にあの存在を絡めればいいのか、戸惑った挙句の放置状態。
結局は、誰にも俺の土方さんへの感情を形付ける事が出来ないのだ。
俺とこの人形以外、この心を知らないのだから。

『―――揺らぐことを許さなかったのは俺か、お前か。』

「両方だろうよ」

大切なもの、その輪に決して含めてはならない。
それを破ったが故の混沌。
嗚呼、だから幻影として俺を責めるのか。
誰も俺を責めないから。

『忘れたわけではあるまい。―――裏切りを。』

重々しくそう言った人形に嘲笑を返す。
裏切り?
裏切りは痛みを生むものだ。誰も傷付いていないのにあれは、裏切りとは呼べない。

『傷付いていない? あの時はそうだとて、遡れば誰よりも大切なあの人が傷付いただろう? ・・・全てはお前の咎だ。お前が姉上を裏切らなければ更なる裏切りは無かった。』

「うるせぇっての、ガキ」

偉そうな口をきく正論の塊を、傷つけられないのはその理論に心が揺らぐから。
大切な姉上。側に居られればそれで良かったのに、誰よりも俺を思ってくれたのに、俺は独りにしてしまった。
あの時俺が決心をしなければ姉上と二人でいられた。俺は人殺しなんか、せずに。

「本当、煩い・・・」

『人殺しすることに疑問を抱かず、良心の呵責も気にはしないのだろう?なら切り捨てればいい。良心を。』

さぁ、と人形は危うい微笑を浮かべ手を広げる。
良心の無い人殺し。
―――――修羅。
そんなものに、俺はなれるのか。

『さぁ、斬れば良い』

「・・・現実逃避は止めだ」

刀を清め、鞘へ納める。
これは近藤さんを守り、助ける為のもの。どうでもいい物思いなんかで使えない。

するといきなり腕を押され、壁に叩き付けられる。

「って・・・!」

『愚か者。・・・分かっているだろうに』

俺を切り捨てれば、この体は望むまま、病等に屈服しなくなるというのに。


泣きそうな人形の顔を見て、初めて俺は泣きたいのだと分かった。この人形を斬らなければ、俺は病で朽ちる。
怖い、けれど。
良心の呵責は必要だ。

「死ぬまで、一緒でィ」

『・・・仕方ねぇなァ。お前だけじゃ何も、出来ねぇからな』

壊れそうな笑みを浮かべ、人形は俺に呟いた。





#75
契りおきし させもが露を 命にて
あはれ今年の 秋もいぬめり
こないだのやつ小説のせ忘れるとかいう愚かしいミスがあったかもしれないというかあったのかな。考えたくないけども!

ただいま階下で今週の銀魂のEDが流れてます。ぎんさん・・・(笑)





それではきをとりなおして。
重複してたら消せばいい。












人は死を前にして素直になれるというのなら

伝えたい、言葉が





慎ましやかな日々





とうとう、来てしまった。
冷たい風が剥き出しの顔や指先を嬲る。じんじんと、耳が痛い。
目の前には少し古そうだが立派な家屋。

この中に、彼が。

頼まれた時は二つ返事で喜んで承諾したのに、若干の緊張、期待と―――――畏れ。
会いたかった。会いたくて堪らなかった。―――――でも。

ごめんください、声をかけると訛りのない澄んだ声の返事が聞こえ、下女が出てきた。俺が草鞋を脱ぐのを待ってから、女は奥へと進み行く。二十歳そこらだろう、綺麗な黒い髪を肩口で揃えている。

「最近は沖田さん、顔色も宜しくなりまして・・・」

部屋へ向かう間中ずっと続く世間話の殆んどが共通項である沖田さんのことで、素直な俺の耳はその名だけを受け取って、他の言葉は流してしまう。
漸く辿り着いた最奥の部屋、襖は白地に赤と金の豪華な模様入りのもので、丁重にもてなされているんだ、と思うと気分が少し軽くなった。

「沖田さん、お客様ですよ」

正座し彼女は室内に声をかけ、襖を開く。現れたのは十二畳程の部屋。中央に布団が敷いてあるだけで家具らしい家具があまりない殺風景な部屋があった。開け放された向こう側の障子から、切り取られた美しい庭園が白く化粧していた。
その背景に溶け込むようにして、彼の人は縁側に座っていた。

「もう・・・寝ていてくださいな」

いつものことなのか、ハァ、と溜め息を吐きつつ、俺を室内へと促し彼女は、お茶を持ってきます。と去った。
何ヵ月ぶりの、再会。
なのに何故か胸は切ない。

「・・・沖田、さん」

ゆっくりと、白い長襦袢に羽織を肩にかけただけの姿で目の前の彼は振り返る。
いつもの眼差しが蘇る。

「久し振りですねィ・・・。元気でしたかィ? 山崎」

耳に馴染んだ声が久々に俺の名を呼ぶ。鈴のような澄んだ声に紡がれた名を、何度も胸の中で反復する。来て、良かった。

「お久しぶりです」

挨拶を返すと、優雅な仕草で立ち上がった。歩く度に軽やかにさらりさらりと金糸の髪が踊る。
痩せた、と思ったけれどそれが更に神秘的な美しさに磨きをかけていて、紅い円らな瞳には儚さが増し、古い書物に出てくる天子のようだ。
これが、死する者故の美しさなのだろうか。

「座りなせぇよ。立ってられっとなんか・・・嫌」

「あ、はい」

沖田さんが座った布団の横になるべく埃をたてないよう徐に座った。
来たときから思っていたが、この部屋は井草の匂いしかしない。日当たりもそんな良くない筈だが、じめじめした感じも病の匂いもしない。開け放された障子の所為か、それとも。

「粗茶ですが、どうぞ」

先刻の下女が盆に白と緑の湯飲みを乗せ戻ってきた。盆ごと俺らの傍らに置くと、一点を見つめてから立ち上がり、ペシンと沖田さんの頭を叩いた。
呆気にとられてしまう。

「開けておかないでくださいと、きちんと申し上げた筈です」

「いいじゃねぇですかィ」

流石、というべきなのか悩むけれど沖田さんをきちんと怒れるのは彼女にとって弟のようなものだからなのか、兎に角副長が見たら驚くんだろう、そう思う。
ふくれっ面で頭を擦るのを見て思い出すのは、俺らが江戸で活躍していた頃のこと。あの頃は楽しかった。
ずっと、割り込めないあの三人組を見ていられる、そう思っていたのに。想像の未来が覆されてから何十年も経ったように感じる。

「あ、そうだ・・・。副長からコレを、と・・・」

彼女が再び去ってから、荷をほどき中から紙袋を取り出す。コレを渡すためだけに俺はパシられたわけだけど、今回は文句を言ったりしない。沖田さんの為なら例え火の中水の中・・・。
紙袋を受け取り、沖田さんは小さく笑った。

「あの人ァ・・・。自分で持ってくりゃあいいのにねィ・・・」

「本当ですよ」

「・・・それほど頑張ってんですねィ・・・皆」

―――――療養に、と沖田さんが武州に強制的に返されてから色々なことが起こった。
桂、高杉ら攘夷浪士らの計らいにより始まった、戦。
それを俺ら人間全員の反逆だと見なした天人達。真選組は今まで守っていた天人と戦うことになり俺は少し複雑な心境だけど、副長や局長は前より伸び伸びしているように見える。
それもそうだろう。武士から刀を奪ったくせにその刀で自分らを守れというアイツらを一番嫌っていたのは彼等なのだから。

「副長なら・・・吉報手土産に来るんじゃないですか?」

「・・・そうだねィ」

井草の他に、フワッと甘い香りが舞った。振り返ると床の間に赤く咲いた梅が生けてあった。
副長の好きな、紅梅。

この家には梅なんてないのに。





#56
あらざらむ この世のほかの 思ひ出に
いまひとたびの 逢ふこともがな
我が家の皆が風邪ひいてます。熱が二人、鼻・咳が三人。
こんなんで大丈夫だろうか・・・。
刻一刻とテストが近付いてきてます。うむ(^^;)))





それでは久々な感じの百人一首でプロトタイプチックな小説です。真選組ね。
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