管理人・白野 識月<シラノ シキ>の暴走度90%の日記です。 お越しのさい、コメントしてくださると嬉しいです。
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こんばんわ~。トリビアで大爆笑してました、識月です。
踊るシリーズやってるよ・・・。感動だよ・・。

今日前髪きったら以外とうまくいったです。
あ、そういえば、今週で銀魂三周年でしたよね。たしか。おめでとーございます!いつもより多く回ってます!ではなくて。
でも今回は真撰組でなさそうです。ま、主役は銀サマですし。
一つ気になるのは沖田と土方がどう仲直りしたのか、ですね。

それでは、Ma cherie第二話です。キスシーンありますよ?









コイツは感性が物凄く普通の奴とずれているのか。

俺にむかって可愛いと言った奴はいまだかつて彼以外誰一人とていやしない。

というかこれから先もきっとってか絶対彼以外いないだろう。

ma cherie   第二話  

「おっ、土方さん♪」

「せめて芸名で呼べや」

前回、と言っても昨日の事だがその時、わかった。

物凄く、コイツは馬鹿だ。

あの後、三人で(当然変装してだが)買い物に出たのだが消費税の計算が出来ない。本当に大学生か、と思う程だった。小学生でもできるものなのに。

だがその反面、カメラについては天才的だと感じた。レンズを覗いた瞬間、目の色が変わる。人を小馬鹿にしたような顔つきから一変し、真剣な力強い目になる。

嘱望で身震いした程。―――いや、武者震い、というやつかもしれない。

実際、今迄のカメラマンの誰をも凌駕していた。

自分の写真を見て、初めて見惚れた。ナルシーとかじゃなきゃそんな事は絶対にない、と思っていたのに。

すごい、と言わずにはいられなかった。自分が自分ではないみたいに。

「あれ?お前しかいねぇの」

スタジオには沖田しかいない。近藤さんはなんか用事があるだとかで走り去って行った。けど、衣装とかメイクとか、いねぇのか?

「まぁ、ね。二人っきりですぜ?」

ニヤ、と若干引きそうになるような笑みを浮かべる沖田に肌が粟立った。マジ怖いからやめろや。

「・・何する気なの?お前・・」

「アハハ。別になんもしやせんよ。・・名前で呼んでくれねぇうちは」

「・・え?」

それは催促なのか?

名前を呼ぶようになったら何かしてくるってか?

ってか何をォォ!?

「冗談ですぜ。そこに座りなせぇ」

言われたとおり、沖田の傍にある椅子に座った。

「じゃ、始めやすか」

両手にメイク道具一式を持ち、先程とは違うがやはり何処か黒い笑みに生唾をゴクリと飲んだ。

「え?何?おまえやんの?」

「そ。全部俺一人でできっから二人きりなんでさァ」

「嘘だろ?一人でできるもん!て感じのノリ?おかしくなんねぇ?大丈夫なワケ?」

精一杯後ろに仰け反るが椅子の背もたれがある所為であまり意味はない。

「・・名前で呼んでくれなきゃダメかもしれやせんねィ。トシ子ちゃんになりそ~」

・・え?結局名前で呼べってか?

・・・トシ子って誰?

「ほらほら、早くしなきゃマジで女みてぇにしやすよ?俺、結構上手らしいから」

「・・沖田」

「・・口紅は唐紅がいいですかィ?呉藍よりは唐紅のほうが色っぽ・・」

なんか口紅がめっちゃ並んでる箱を眺めつつ専門用語、ってかそんな昔ながら~って感じの色言われても困るから。

「ちゃんと名前呼んだだろ!何処が不満なんだよっ!」

そう言った途端、こちらを見、キッと眉を吊り上げた。

「それは名前じゃねぇ。苗字でさぁ!」

「一応名前だろーがっァァァ!」

「・・やっぱ唐紅にしやしょうか?」

真剣な面持ちでなんか小さい筆みたいのに口紅を塗り始めた。

・・・マジっぽい。

「わかったから!名前呼ぶからっ!」

「じゃあ、言いなせぇ」

じわじわと、その筆みたいなヤツとの距離が縮まる。

「・・・そ・・総・・悟」

「よし。堪忍してやりやしょう」

パタン、と口紅がたっぷり入った箱を閉じた。

―――貞操は守られた。

小さくガッツポーズをしたが、さらなる悲劇、というか悪夢が―――。

「・・ご褒美、やりやしょうか」

思い出したかのようにポツリ、と呟いた。何だ・・?名前呼べたご褒美って俺は犬か?

「・・なんだよ?ご褒美って」

「知りたい?」

クスッ、と笑う顔に見惚れたが、いままで黒い笑いしか見てなかったせいか、逆に怖い。

沖田は椅子の背後にあった壁に手をつき、屈み込んだ。ちょうど土方の顔を少し上から見る体勢だ。

土方は怪訝そうな顔で、こちらを見返してくる。

やっぱり、ナマは可愛い。

内心ほくそ笑んだが、勿論表情には出さない。

「なんなんだよ・・?」

疑問を口にした土方にニッコリ笑いかけ、答えを教えてあげる事にした。

音もたてず唇を重ねる。

「・・っ!」

驚き目を見開く土方さんを見つめ、ペロッと舌をだしてみる。

「ひっ・・!・・ンの野郎ッ!!」

バッと土方は沖田を突き放した。

「はい、ご褒美」

真っ赤な顔して殴りかかろうと振りかぶった土方の腕を沖田は掴み、椅子に押し返した。

 

 

中々本格的になってきちゃいました。

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