管理人・白野 識月<シラノ シキ>の暴走度90%の日記です。 お越しのさい、コメントしてくださると嬉しいです。
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どうもこんばんわ~。なんとキリバン踏んだのは友人のちー様でした。
リクは「なんかお母さんな土方」で。
明日、頑張ってかこうと思います。眠い。
500HITのイラストは明日UPしたいです。何せうちにはスキャナあるけどつないでないので・・。時間かかると思われますが。
それではMa cherieの第四話です。甘い。今日の私は甘い気分らしいです。











“沖田”と“土方”という人物の接点は、“モデル”という“職業”にしかない、と思っていた。ほかに、接点の作りようがないし。

俺らの関係は“夜だけの関係”だと思っていたから。

あ、なんかアダルトって感じ?まぁ、仕事の関係だけだけど。

いまは、ね。

Ma cherie 第四話

「おーい総一郎君、なんか友達ー」

「旦那ァ、総一郎じゃなくて総悟でさァ」

食堂の向こう、入り口あたりから呼び掛けるというか叫ぶ旦那に律儀につっこみ

ちょうど食べ終えたランチを持って入り口へ向かう。

友達?誰だろう。近藤さんかな?でもそれだったら旦那も知ってるはずだし。

「あら、総悟君。オレンジジュースまだ一口残ってるわよ」

食堂のおばさんに言われ、コップを見ると確かにまだ少し残っていた。

「あ、すいやせん」

ズズッ、と啜りながらも考える。

誰だ?

「御馳走様でしたィ」

足早にその場を去ろう、としたら・・・。

「あ、待って」

振り返るとおばさんがカウンターから身を乗り出している。何か、片手に持って。

「これ、お友達と一緒に食べなさいな。」

「はぁ・・。ありがとうごぜぇやす」

中々可愛らしくラッピングしてある。中身が楽しみだ。

「いいなァ。あのおばさん総一郎君にしかそーゆーモンやんねぇんだよ」

「今回はやりやせん。次もらった時、一緒に食べやしょや」

「約束な。次回はパフェだといいなァ・・。あ、そうだ。なんか中庭のほうにいるってよ。オトモダチ」

「へいよ。じゃっ」

向こうから総悟が走ってきた。きょろきょろ辺りを見回しながら。

なんか遠くから見てると迷子になった子供みたいだ。

「総悟」

呼び掛けるとこっちを見て少し目を見開き、全速力でかけてきた。

やっぱ、似てる。迷子の子供に。

顔が、親を見つけたときそのものだ。

「土・・・方さん、ですよねィ?」

「ああ」

「有名なモデルがこんなとこきていいんですかィ!?」

声を荒立て、眉間にしわを寄せ俺を見下ろす姿は親を思い出す。親、っつうか姉さんだな。

「ばれなきゃいいんだよ。ばれなきゃ、な。まぁとりあえず座れよ」

促されるまま、沖田は隣に腰を下ろした。少し膨れていたが、面影は何処かうれしそうだ。

「・・なんか、用でもおありで?」

「別に。暇だったからよ」

「ハァァァァ!?あんた自覚あんの?ファンクラブ持ってるんてすぜ?ここにだって、町中にだって、あんたのファンがいるんですぜ?いくら変装してるから、って・・」

信じられない、といった表情をされても。誰にもばれなかったし?(それはそれで

しいけど)結果オーライなんじゃねぇの?駄目なのか?それでも。

「・・もういいや。あんた馬鹿すぎ。何言っても駄目だな」

「んなこたァねぇよ!」

「じゃあ今度は女装でもしてきなせぇ。今度があったなら」

「俺一人じゃできねぇよ」

それ依然にしたくはないが。

「・・コレでも、食いやすか。疲れたし」

そういって総悟は手に持っていた包みのリボンを解いた。さっきから何だろう、と思っていたが、どうやらお菓子だったらしい。包みを開いた瞬間甘い芳香りが鼻を掠めた。

「ああ、それか。どうしたんだ?」

「おばちゃんにもらった。あ、クッキーでさァ」

星やハート型などの、シンプルなクッキーが小さな入れ物の中犇めきあっていた。
沖田は手にとり、パクッとうまそうに食べた。そして、土方にむかってクッキーを一枚、差し出した。

「・・なんだよ」

「あーん。一回百円でしてやりまさァ」

「しなくていいっつーの!っつうか金とんのかよ」

そういうと沖田は手に持っていたクッキーを自分の口に運んだ。

「俺があんたみてぇな男にやるワケねぇだろィ?」

「まぁな」

そう言った土方を沖田は一瞬見つめ、何か呟いた。



ゴールが霞んで見えません。

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