これから委員会だってのに総悟がいなくなった。いつもならそのまま放っておけばいいのだが、今日は近藤さんがストーカー・・・・・私用でいない。委員会にはクラスから二人でなければいけないから、どうしても探さなければ。
・・・かったるい。そりゃあ一瞬でも目を離した俺が悪い。まさか女子使ってずらかるとは・・・。っつーか、別に俺はそこまで悪くねぇんじゃねぇの?アイツに責任が全然ねぇからだろ。いや、でもそれを知っちまってるから、余計俺の所為?
と悪循環の中にいた俺の意識を何かが浮上させた。
どうやら、この少し先にある角を曲がった所で、総悟はコクられてるらしい。
見つけたのだから即刻連れ戻すべきなのだが、告白中だし待っててやる事にした。
*
「あんた、誰で?俺、全然あんたの事知らねぇんですけどねィ」
「知らなくて、当然だと思います。お話したのも、これが初めてだし・・・一目惚れだったので」
一目惚れ、というモノは嫌いだ。外見だけで判断して勝手に妄想してるって事だろ?
「一目惚れ?そんなんで告白しねぇほうがいいですぜ。」
「え・・・っ?」
顔が歪んだ。絶対俺が優しい、と思ってたんだろう。一人で、勝手に。
「俺、すげぇドSらしいですぜ?ついてこれやす?」
にっこり笑うと、怯えきった表情をされた。
普通に笑っただけなのにねィ・・・。
「あ・・でも・・」
「しつこい。俺ァ忙しいんでさぁ」
「・・・じゃあ、最後にキスしてっ!」
「ハァァ!?」
何突然可笑しな事言っちゃってんだろう。頭は大丈夫なのだろうか?
「それで諦めるからっ!」
「あのねィ、俺の唇はそんなにお安くねぇの。さっさと帰んなせぇ」
っていうか、俺も何言ってんだろ?まぁいいか。早く終わんなら。って終わんのか・・・?
が、案外今の台詞の何かが効いたようだ。涙を一筋流し、走り去って行った。
「ハァ。疲れた・・・。一目惚れなんてなんでするんでしょうねぇ・・・?人が告白されてんの見る、ってのも如何でしょうかねィ?」
・・・なんだ、ばれてたのか。じゃない。相手はあの総悟だ。ドSの総悟だ。絶対なんかするよ。コイツ。
「ホント、無粋な人だねィ・・・。他人の告白きいてニヤニヤしてたんで?」
「ンなワケねぇだろっ!!聞きたくて聞いてたんじゃねぇっ!」
「へぇ~?まぁそういう事にしといてやりまさぁ。で、何か用があったんじゃ?」
言われるまで、頭からすっかり抜けていた。そうだ、委員会!
「おめっ、そうだ、走るぞ」
「・・・勝手に走ってろ」
「なんか言ったか?」
「へいへい。走りやすよ」
委員会に遅れ怒鳴られたが、中々面白いモノが見れたし、気にしない。
脳が睡眠モードにはいってますので文が拙いです。
お読みいただき、ありがとうございます