管理人・白野 識月<シラノ シキ>の暴走度90%の日記です。 お越しのさい、コメントしてくださると嬉しいです。
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おはようございます。最近しりとりにはまってる識月です。また更新し忘れたデスヨ。
しりとりで告白・・・とかって青春ぽくてよくないですか?ネタが浮かんだのです。
あと、Ma cherieの番外編も、この話には関係ありませんが浮かびました。

今日はなんと職業体験なのです。やばい。緊張してます。
昨日、悪夢見ました。海で友人Aと泳いでて、その海から貞子さんがでてくるんです。なんか日本語がおかしい私。だけれど、その友人が勇猛果敢にも立ち向かう・・・というユメで。リアルで怖かったです。
それでは小説。九話目です。












土方さんを見てて思うことがある。

“人”は心に闇を持っていて、弱いものだな、と。

そしてそれを秘そうとして深みに填まってる。

独りが嫌いなクセに一人が好き。矛盾していると思うけれど、猫みたいで可愛いとも思う。

だから、淋しいときぐらい猫みたく甘えてくれればいいのに。

Ma cherie 第九話

土方には見えない、と思っているのか、沖田は不貞腐れた顔をしている。が、実はカーテンの隙間から零れさす月明かりで土方には辛うじて見えている。

勿論、本人は絶対言わないが。

「なんでそうなんだよ」

「・・・好きなようにしていいって言ったから、でさァ」

「・・だから悪かった、って」

謝りながら、土方は別の事を考えていた。

・・・可愛い、な。コイツ・・・。

なんで大学生がこんな顔するんだ?というかコイツはホントに大学生なのか?

っつうか可愛い、って。本当。なんで男なんだよ。女なら全然問題ないのに・・・って何考えてんだ。大丈夫かよ俺の頭。女だったらって末期症状だぞ。じゃなくて。

沖田は再び土方に背を向けた。これ以上話すことはないと思ったのもあるが、土方がジィーッと見てくるので居たたまれなくなったから、というほうが強いだろう。

ハッ、と土方は気付きその行動が気にくわなくて肩に手をかけた。それを、沖田は手で払った。

「触んなクソッたれ」

その一言に、土方の癇癪玉が弾けた。沸点が、低いのは自負しているが、こればっかはどうしようもない。

それに、こっちはちゃんと謝った。

「んだと?じゃあ出てけよ」

「わかりやした。パジャマは洗濯して返しやす」

そう言い、沖田は布団を出てさっさと玄関に向かって行ってしまった。

非常にマズイ。何がまずいかはわからないが、兎に角機嫌を損ねたのは自分なのだし、直さねば。

・・・抱きつかれるぐらい、いいじゃねぇか。

見た目はいいんだし、そう、弟だ、とでも思えば。

土方は頭の中で必死に自分に言い訳しながら、沖田を追った。

ガッ、と腕を掴み振り向かせた。

「だから離せっ・・・!」

「悪かった」

怒鳴ろうとした沖田を抱き竦め、サラサラの髪に指を絡ませた。

――――――何も、ここまでしなくてもよかったのに。

が、もうしてしまったものはしょうがない。

ゆるゆると、沖田の腕が背に回されるのがわかった。

「まぁ、よしとしてやりまさぁ」

チュ、と頬にキスされた。

「お前、本当キス魔だな」

少し呆れつつ言うと、憤慨したように口を尖らせた。

「最近はアンタ以外にしてやせんよ。土方さん」

「いや、してもいいんだけど?」

そのほうが被害が少ない気がする――――というつもりで言ったら、今度はちゃんとキスされた。言い方がおかしいが、唇に、という意味だ。

と、いうか。この体勢、おかしくねぇか?抱き合ってキスしてんだぞ?相思相愛な恋人通しならわかるが、俺らは恋人通しじゃなけりゃ同性だぞ。

って気付けばまた舌だしてきてるし。なんなのコイツ?

「・・・もう。口開け馬鹿」

「開けじゃねぇだろーが。オイ、てめー誰の許可得てやってんだ?」

「俺と土方さん」

「許可してねぇよ!あれはほかの奴にしろっつー意味だ。さっさと寝るぞ」

「ったく・・・ムードもへったくれもねぇお人でさァ」

「うるせぇ。男相手にんなもん関係あるか」

「へいへい。おやすみー」

「おまっ・・!流すなよっ!」

「不毛な争いはやめやしょや」

たしかに、沖田の言うとおりだ。

だけど。

「事の発端はてめーだろっ!」

まぁとにかく、丸くおさまったのだからいいの・・・だろうか。

 

 

 

これ、やっぱ裏いきじゃありません?

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